こんにちは。
らんぴーちゃんです♪

過去、実際にいた困ったお客さん。
そんなお話を書いています。


第4弾:
温厚な所長がキレた話 -前編-
温厚な所長がキレた話 -中編-


短期前払費用

お客さんの方では”ちょっと黒字”のつもりだったのに。
わたしが計算したところ、
なんと法人税は100万越えに。。。

もちろん所長にもチェックしてもらって。
お客さんが勘違いしているのがどこか、ということまで分かってしまって。
もう、これは動きようがない。。。

というわけで、
所長からお客さんにお伝えしました。

その頃は、わたしはまだ裏方な感じでして。
お客さんへの報告も所長が行い、わたしは同席するスタイルでした。

お客さんに利益の額や税額をお伝えすると、
ものすごく驚かれました。
そして、出し忘れている領収証がないか確認してきてもらうことに。


ところが、その後。
お客さんはなんとか税金を減らすために、
生命保険の契約を行ったのでした。。。


ここでちょっと専門的なお話。

決算って年度ごとにやるんだけど、
”その年度の経費に入れられるかどうか”の判断というのは結構むつかしいお話です。

簡単にいうと、一般に販管費と呼ばれるものなら、
”その年度に発生したものである”
と言えれば経費になります。
まだ支払いが終わってなくてもね。

逆に支払いは終わってるんだけど、
これは来年の分なんだよね、という場合。
基本的に、経費になるのは来年ということになりますね。

いつの分なの?ってことが大事。

なんだけど、一部、
前払でも認められているものがあります。
専門用語では”短期前払費用”といいます。

ものすごーく簡単にいうとね。
決算の時点では、まだサービスを受けていないけど、支払いは済んでいる。
で、支払いから1年以内にサービスを受けますよ、というやつ。

もっと制限があるので、これほんとにざっくりな説明です。

これに該当する代表的なものが、
法人が加入する生命保険の保険料なんですね。

これ、よく節税対策として使われていました。

もうかってる会社さんがね。
決算日が近くなって、節税対策したいなってときに。
生命保険の契約をして、向こう一年分を支払うというもの。


OB税理士の登場

お客さんは思っていたよりも利益が出ていたから、
急いで生命保険に加入した訳ですよ。
なんとか税金を減らしたいと思って、ね。

法人が生命保険に加入するのは構わないし、
それはもちろん経費になります。

だけど、”いつの経費になるか”というのが問題なんです。

”節税したい”ということだから、決算に入れたいんだよね。
でも、決算日を過ぎて支払ってるし、これは新年度の経費。
いまやってる決算に入れることはできません。


お客さんから「生命保険入りました!」と資料が来て。。。

もう決算日過ぎちゃってますよ。
決算に経費として入れるためには、
決算日までに支払いが済んでることが必要ですよ。

。。。ということを所長からお客さんにご説明。

お客さん「え?でも保険会社の人が経費になるって言いました!」
と。

うん、経費にはなるんだけどね。
決算には入れられないんです。
新年度の経費です。
と、ご説明。

所長と長時間電話で話してたけど、
お客さんの方は納得がいかないご様子。


その後。。。
なんとそのお客さんからわたしに電話が!
それまで完全に傍観者だったわたしに…∑(゚Д゚)

「いや~、
所長さんにダメって言われましたけどね、
保険会社の人もそれはおかしいって言うし。

知り合いのOB税理士に相談したら、
それはおかしいって言われたんですよ。」

待って、待って、待って?!
所長があかんって言ったのに、
わたしがOK出せると思っておられる。。。???

んなわけない!!!


そして、知り合いのOB税理士の登場。。。


”後編”で終わると見せかけて、
次回”完結編”が最後(笑)

つづく



みなさんに、たくさんの幸せが訪れますように...♡

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