こんにちは♪
らんぴーちゃんです。

資格試験の勉強、
実務と直結していると実感できる場面が
少ない科目もあるんですよね〜

でも、たまに貴重な場面に出くわして
「コレが、アレなのか!!!」
と興奮してしまうことがある(^^;

今回は、そんな貴重な体験で、
不謹慎ながら興奮してしまった話(笑)


国税徴収法の話

この春、税理士試験のために
国税徴収法を勉強していました。

めっちゃ恥ずかしい話ですが、
国税通則法と国税徴収法を勘違いしていて。。。

国税通則法は、
”国税全般についての基本的なことや共通的なこと”
を定めた法律です。

税金の納付に関するとか、納付期限とかね。
どの税金でも共通するようなことを定めたもので、
コレ勉強しとくと、役に立つよな~とか、
そんな風に思っていました。。。

しかし。
税理士試験の科目は全部で11科目あるんだけど、
国税通則法はないの!!!

勝手に誤解していたなんて、
ホント恥ずかしい話だわ。。。


ところで、
国税徴収法って何?っていうと、
”国税の滞納処分など”を定めたもの!

期限までに税金が納められなかったときに、
税務署はどう対応するか、とか。
それに対して滞納者は何ができるか、とか。

そんなようなことを定めた法律。

全然ちゃうやん。。。
名前似てるけど全く違ってました(^^;;


国税の延滞税ってめっちゃ高くてね、
”滞納するより、借金しても払ったほうがマシ”
みたいに設定されてるらしいんです。

例えば銀行でお金を借りたときの利息より、
延滞税の方が安かったら、
納税より、返済を優先するやん?

そうならないようにさ。
何より恐ろしいことが”滞納である”って、
みんなが思うように、ね。

ちゃんと納税してもらわないと、
何より優先して税金を払ってもらわないと、
国として困っちゃうもんね。


だから、会計事務所で働いていても、
滞納してる人にはほとんど会うことないです。

税金払えないぐらい困ってたら、
そもそもうちへの支払いできないしね。
うちへの報酬を払ってくれない人は、
もちろん契約は切っていくことになります。

滞納してる人って、
ほんと会うことないのよね~

だからというか、なんというか。
国税徴収法は、
私には関係のないことに思えて、
勉強してても、どこか現実味がないというか。

そんな印象だったんです。


法人税?

とあるお客さんの決算で。

そこは、社長のお母さんが経理を担当していて、
会計ソフトへの入力もやってくれるお客さん。

で、私はその仕訳が間違っていないかどうかを
確認していくんだけど。


期中の変なタイミングで、
”法人税を払った”
という経理処理がされていたんですよ。

法人税を払うタイミングって、
”決算のあと2ヶ月以内に申告をして納税”
のタイミングか、
”前年の納税額の半分を納める中間納付”
か。
中間だと、決算日の8ヶ月後が期限。

それ以外だと修正申告の納税ぐらいかな?
修正なら、顧問税理士が知らないことは
まぁあり得ないからね。

こんな風に、だいたい時期が決まっていて、
あるいは我々が把握しているはずのものなの。
だから「あれ?」と思ったんですよね。

なんだろうな、と思って、
その証拠になる資料を探してみたら。。。


コレが差し押さえ?!

”なんだろうな”と思って、
証拠書類を探したんだけど。

なんと見つけたのは、
”差押通知書”!!!

お!!!
これが差し押さえなのか?!


差し押さえというのは、
税金の滞納の場合でいうと、
国が、滞納者の財産から税金を取っちゃうこと。

預金はもちろん、給料や年金、
車や自宅などが差し押さえられることもあります。

滞納者がその財産を自由に使ったり、
お金に換えたりできないように
手続きを進めて、その上で税務署が換金して、
税金を徴収しちゃうんですよね。

税金の滞納って、そんなことされちゃうぐらい
恐ろしいことなのでございますよ。

ナニワ金融道だと、税金の滞納じゃなくて、
借金返済を怠るということになりますね。
相手は貸金業者。。。

うん、どっちも怖いなw


さて、話を戻します。

このお客さん。
どうやら前々回の決算のときの、
法人税を納付していなかったようで。。。

なんと、
預金を差し押さえされていたのでした。

厳密にいうと、国税じゃなくて、
地方税の方の法人税なんだけど。
まぁ、細かいことはいいか。

もちろん決算のときに、
前期の法人税を納付したかどうかは確認します。

で、前回の決算のときに、
会計ソフト上は納付されてなかったんだけど、
社長に確認したら「納めた」って言うからね。
じゃあ現金で払って、領収証をなくしたのかな、
ってことで処理していたんですよね。

税金の納付書なくす人ってあんまりいないけど、
まぁ、そんなこともあるかってことで、
処理したんだけど。

まさか納付してなかったとは。。。

社長としても、
納付してないという認識がなかったみたいです。

そのまま放置して、
滞納処分として差し押さえられちゃった。

がっつり延滞税もついて、
引き落としされていました。。。


差し押さえの通知書というのは、
どんな仰々しいものかと思っていたけど。

いわゆるワラ半紙に、
淡白に文字が並んでいてね。
差出機関の印がどーんと押してあって。

無機質な感じが、
かえって”ヤバい書類”感を醸し出していました。

”あ~、コレが差し押さえかぁ”
って。

大変不謹慎ながら、ちょっと興奮(^^;;

お客さんにはもちろん厳重に注意をしつつ、
”国税徴収法もちゃんと勉強しとこっ!”
と、決意を新たにしたのでした。


おしまい。



みなさんが、宇宙で一番幸せになることを、
こころよりお祈りいたします♡


Vol. 338
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